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認知症とともにいきる ~その4~

2017/10/02
みなさんこんにちは。

前回、物忘れで苦しむお年寄りをもっと苦しめるものとして以下の場合があると伝えました。①ものの見方や捉え方が以前と比べ極端に変わってしまうことがある。②事実でないことを本気で信じてしまうことがある。③それらによって、最も身近で汗を流す介護者が追い詰められてしまうことがある。


事実でないことを、本気で信じてしまい、説明などで訂正ができない状態を『妄想』といいます。お年寄りの場合、妄想のなかでも『被害妄想』が非常に多いです。


その中でも一番多いのは『物盗られ妄想』でしょう。多くの場合「介護者が金品を盗んだ」と大騒ぎになります。一度であれば、周りがそれに左右されることはありません。しかし、何度もそのような騒ぎになると、周りは介護者を問いただし、時にきつく責めることもあると聞きます。


他には、「夫が浮気をしている」「妻が浮気をしている」というような『嫉妬妄想』も多くみられます。これについては、していない事を説明する事自体難しいため、周りが巻き込まれてしまい、良かれと思って関わっていた人も悪者にされてしまうことがあります。


これらの妄想への対処方法ですが、理路整然と理詰めで話しても多くの場合うまくいきません。むしろ、敵扱いされてしまい、より態度が頑なになってしまうかもしれません。ここは反論したい気持ちをぐっとこらえて、まず耳を傾けることが大事です。これによって信頼関係が芽生えてきます。ここで注意すべきなのは、否定や反論をしないわけですが、だからといっておっしゃることを全面的に肯定してもいけないということです。


また、妄想の対象となった方は関わりを減らした方が良いでしょ。根本的な解決方法ではないですが、他者を入ることで良くなることもあります。


上記の方法で良くなることは少なくありません。しかし、よくならなかった場合、早めに精神科専門医を受診し、認知症に伴う妄想を緩和する薬物療法を開始した方が良いでしょう。お年寄りは薬が効きやすいです。劇的に改善することも少なくありません。
昨今、介護に関わる事件が残念ながら頻発しています。その多くは、感情のこじれからきていると思います。どの人もみな良い人だったはずです。悲劇を防ぐためにも、早めに相談してください。


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