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セロトニンと脳の関係

2016/09/05
セロトニンと脳の関係

セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンと並ぶ、感情をつかさどる『三大神経伝達物質』の一つであり、別名、「ハッピーホルモン」とも呼ばれ、とりわけ「精神の安定」と「睡眠の質」に深くかかわっている、といわれています。(神経伝達物質=脳内で情報を行き来させるときに必要となる物質)

セロトニンは、人間の感情を左右する神経伝達物質です。そのため、何らかの原因により、脳内のセロトニンが不足すると、脳内の情報伝達がスムーズに行なわれなくなり、やる気や興味といったポジティブな感情を持ちにくくなります。

また、「ベッドに入っても寝付けない」「朝起きるのがつらい」といった不眠の症状も現れやすくなり、結果、うつ病などの精神疾患を引き起こしやすくなります。

脳内においてセロトニンは「気分・感情」のコントロールに欠かすことの出来ない物質であり、他にドーパミンは快感、喜び、攻撃といった感情に、ノルアドレナリンは不安、恐怖、怒り、意欲といったような感情に対して作用しているといわれています。

セロトニンは「睡眠の質」にも深く関わっていますが、それは夜になると、セロトニンはメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンに変化して、寝つきを良くしたり、眠りを深くしたりする作用を持っているからです。

これ以外にもセロトニンは、ノンアドレナリンやドーパミンの暴走を抑えるブレーキとしての役割を果たしています。

例えばアルコール依存やギャンブル依存などのような依存症は、ドーパミン作用が過剰のときに発生しやすいのですが、脳内にセロトニンがたくさんあれば、このドーパミンの過剰な働きにブレーキをかけることが出来、その結果、依存症を回避しやすくなるのです。

つまり、セロトニンがしっかり分泌されていれば、大きな精神的なストレスにさらされたとしても、不安や抑うつ、怒りといった感情による影響を、より少なくしてくれることが期待できます。
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