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ADHDの治療について

2016/03/12
ADHDの特徴をもつ人は、複数の異なる生活環境のさまざまな場面で、日々困難を感じて
います。

それが積み重なると、精神的にも辛い状況となり、他の精神疾患(不安障害、うつ病など)を
併発しやすくなり、二次的な問題につながる可能性も出てきます。

ADHDの治療には、環境調整などの心理社会的治療と、薬物療法があります。

通常は非薬物療法である、環境調整などの心理社会的治療からはじめ、その特性と周囲の
環境とのバランスの改善を図ります。

それでも状況が改善されない場合には、その後に薬物療法の必要性を
検討していくことになります。

ADHD治療を行っていく際には、分かりやすい目標を設定し、直面している困難な状況に
対する対処法を身につけられるようになれるかが、とても重要です。例えば、

・職場や学校、家庭での悪循環が好転し、自身を持って自分の特性と折り合えること
・それによって充実した社会生活が送れるようになること
・自分の生活の中の困難を理解し、対処法を身につけていくこと
・周囲によき理解者やサポーターを得ること

などがあげられます。

ADHD治療においては、ADHDの特性である不注意、多動性、衝動性をなくすことだけが治療の目標ではありません。その特性と上手く向き合えるようになり、その結果、日々の生活における困難さを克服出来るようになっていけることこそが、最終的な目標となります。
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