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ADHDとは

2015/12/14
ADHDとはAttention-Deficit/Hyperactivity Disorderの略で、日本語では注意欠陥・多動性障害といいます。不注意や多動性、衝動性を特徴とする発達障害で、生活にさまざまな困難をきたす状態をいいます。

「不注意」は集中して話が聞けない、金銭の管理が出来ない、忘れっぽいなど、「多動性」はよくしゃべる、体の一部を動かすなど、「衝動性」は思いつきをすぐ言動にうつすなどの形で現れます。

こういったことは、時と場合によっては誰にでもあることですが、これらの問題の程度が非常に強い、あるいは頻度が並外れて高いなどで生活上大きな支障があると判断される場合には、ADHDと診断されます。

ただしADHDの症状は、大人になってから初めて出現するものではありません。ADHDと診断される多くの方は、こうした症状や傾向に子供の頃からずっと悩まされています。

多くの方はご自分なりの工夫や対策を考えて努力していますが、現実にはそれにもかかわらず、なかなか状況が改善されません。

そのため、自分自身を責めたり、本人が怠けている、悪気があってやっている、あるいは親の育て方のせいといった非難や誤解にさらされたり、辛い状況に置かれがちです。

しかしADHDは本人の努力不足や、家族のせいではありません。

又、ADHDと診断されても、ご自分の特性を正しく把握し、適切に対応することで、生活を改善していくことができます。

そのため治療場面においては、「もともと持っている特性を活かしてより豊かに生きる。その補助として医療機関を利用する。」そんなイメージで治療を続け、最終的に自分の特性と付き合っていく方法が上手く見つけられるようになることが、とても大切なのではないかと考えます。
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