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2016/11/05
季節性うつ病

秋の深まりとともに日がどんどん短くなり、寒さが増してくるころとなると、これといった理由も思い当たらないのに気持ちが沈みがちになったり、朝、なかなか起きることができなくなったり、無性に食欲がわいたりした経験がある人は大勢いらっしゃるかもしれません。

このような状態が持続し、日常生活に支障をきたすようなら、それは、もしかしたら秋から冬にかけて症状が現れる「冬季うつ病」によるものかもしれません。

「冬季うつ病」とは、ある一定の季節にだけ「気分が落ち込む」「疲れやすい」「やる気が起きない」などの症状が現れる季節性うつ病(季節性気分障害または季節性情動障害などともいう)と呼ばれる病気のひとつです。

冬季うつ病は、10〜12月に症状が出て、翌年の3月ごろになると自然に症状が快復するというサイクルを毎年繰り返すのですが、まだ、病気自体あまり知られていないことや、春になると治ってしまうことなどから、病気と気づかず、つらい症状があるにもかかわらず我慢したり、放置している人が多いといわれています。

冬季うつ病の症状はうつ病の症状とほぼ同じですが、うつ病でよくみられる不眠や食欲低下による体重減少とは逆に、過眠や過食による体重増加という冬季うつ病特有の特徴を伴うといわれています。

冬季うつ病ではなくても、冬になると「眠たくて仕方がない」「甘いものが欲しくなる」という人が増えますが、これは、厳しい寒さを乗り切るために、体を休ませようとしたり、エネルギーを蓄えようとしたりするために生理的に起こるものです。

とはいえ、上記の症状が明らかに出ていて、日常生活に支障をきたすほどの状態が続いているような場合は、冬季うつ病の可能性がありますので、精神科、心療内科などの専門の医療機関に一度相談にいってみることをお勧め致します。

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