気持ちの波②
2015/03/05
みなさんこんにちわ。
日中は少しですが春を感じるようになってきました。緑もちらほら目にするようになりました。それだけでもなんだかとても嬉しいです。
では、今回も気分の波という点でお話させていただきます。
気分の波があり日常生活に大きな支障を来すものを、専門用語で「双極性障害」といいます。この双極性障害は、実は以下の点で大変やっかいなのです。
1.見つかりにくく、誤診されやすい
2.誤診されると治らず、逆に悪化してしまう事がある
では、以下でさらに詳しくみていきましょう。
1. 見つかりにくく、誤診されやすい
双極性障害はうつ病と大変誤診されやすい病気です。この病気ではうつ状態の期間の方が、躁状態よりもはるかに長いです。そして躁状態の時は、多くの場合心地よい気分で毎日を過ごすことができます。そのため、躁状態こそが本来あるべき自然な状態と勘違いしてしまいがちです。躁状態を見逃されてしまう結果、双極性障害と気付かれずに他の疾患と間違われたり、治療されずに放置されてしまうのです。
この病気は自然に良くなることは少ないです。放置して再発を繰り返すと、その間隔が短くなってしまいます。次第に年に何回も再発してしまうようになり、悪化の一途をたどってしまいます。
2.誤診されると治らず、逆に悪化してしまう事がある
双極性障害とうつ病では、治療のゴールも治療薬も違います。うつ病の治療では、気分を適切なレベルで上に上げる事をめざします。一方、双極性障害では気分の波をコントロールすることを目指します。そもそも目ざす所からして違っているのです。もし、双極性障害の方にうつ病の治療をしてしまうとどうなるでしょうか。病気自体が違いますから良くはなりません。本来は不必要な抗うつ薬の投与により、躁状態となってしまう方も少なくないでしょう。気が大きくなりすぎてギャンブルや浪費、粗暴な言動からくる対人トラブルなどが起きてしまうと、人生設計そのものが狂ってしまいます。
現在うつ病の治療を受けているのに、何度も再発を繰り返している方。うつ病の診断を受け治療を受けているのに、休職や休学を繰り返している方。ひょっとしたら診断そのものを検討すべきかもしれません。躁状態がなかったかどうか、一度振り返ってみましょう。もし、思い当たる所があったのであれば、ぜひ主治医に相談しましょう。
日中は少しですが春を感じるようになってきました。緑もちらほら目にするようになりました。それだけでもなんだかとても嬉しいです。
では、今回も気分の波という点でお話させていただきます。
気分の波があり日常生活に大きな支障を来すものを、専門用語で「双極性障害」といいます。この双極性障害は、実は以下の点で大変やっかいなのです。
1.見つかりにくく、誤診されやすい
2.誤診されると治らず、逆に悪化してしまう事がある
では、以下でさらに詳しくみていきましょう。
1. 見つかりにくく、誤診されやすい
双極性障害はうつ病と大変誤診されやすい病気です。この病気ではうつ状態の期間の方が、躁状態よりもはるかに長いです。そして躁状態の時は、多くの場合心地よい気分で毎日を過ごすことができます。そのため、躁状態こそが本来あるべき自然な状態と勘違いしてしまいがちです。躁状態を見逃されてしまう結果、双極性障害と気付かれずに他の疾患と間違われたり、治療されずに放置されてしまうのです。
この病気は自然に良くなることは少ないです。放置して再発を繰り返すと、その間隔が短くなってしまいます。次第に年に何回も再発してしまうようになり、悪化の一途をたどってしまいます。
2.誤診されると治らず、逆に悪化してしまう事がある
双極性障害とうつ病では、治療のゴールも治療薬も違います。うつ病の治療では、気分を適切なレベルで上に上げる事をめざします。一方、双極性障害では気分の波をコントロールすることを目指します。そもそも目ざす所からして違っているのです。もし、双極性障害の方にうつ病の治療をしてしまうとどうなるでしょうか。病気自体が違いますから良くはなりません。本来は不必要な抗うつ薬の投与により、躁状態となってしまう方も少なくないでしょう。気が大きくなりすぎてギャンブルや浪費、粗暴な言動からくる対人トラブルなどが起きてしまうと、人生設計そのものが狂ってしまいます。
現在うつ病の治療を受けているのに、何度も再発を繰り返している方。うつ病の診断を受け治療を受けているのに、休職や休学を繰り返している方。ひょっとしたら診断そのものを検討すべきかもしれません。躁状態がなかったかどうか、一度振り返ってみましょう。もし、思い当たる所があったのであれば、ぜひ主治医に相談しましょう。
| HOME |