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睡眠障害~過眠をきたす場合~

2018/02/02
みなさん こんにちは。

 さて、今回は睡眠障害のなかでも、眠れないのではなくて寝すぎて困ってしまう状態についていっしょに考えていきましょう。

 十分寝ていても突然眠くなってしまう。食事中や友達と楽しく話していても、突然眠気におそわれてしまう。このようなことがあった場合、ナルコレプシーという病気を疑った方がよいかもしれません。

 直前まで集中して作業などをしていても、突然耐え難い眠気におそわれて、居眠りを繰り返してしまう―これが、ナルコレプシーのもっとも基本的な症状です。居眠りは10~20分のことが多く、目覚めるとすっきりします。しかし、数時間すると再度眠くなってしまうことがあります。

 笑ったり、驚いたり、怒ったりしたあとに、突然力が抜けてしまう―これは「情動脱力発作」と呼ばれるもので、ナルコレプシーに特徴的な症状です。

 寝入る時に、金縛りにかかる。または、幻の声を聞いたり、あり得ないものが見えたりすることも、ナルコレプシーの方に比較的多くみられます。

 突然の眠気は、重大な事故につながる恐れがあります。上記の症状があった場合は、早めの受診が望ましいと思います。(ナルコレプシーは比較的珍しい疾患であり、確定診断には、専門的な検査・診察が必要となります。そのため、主治医またはかかりつけ医から専門医に紹介していただくことが多いと思います)
00:22 未分類

睡眠障害と自殺の危険性について

2018/01/04
みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。


今回は睡眠障害という、どなたでもかかりうる状態と、かなり重い話になってしまいますが『自殺』と『予防方法』について考えてみたいと思います。


 自殺のきっかけとなるものとして、こころの病気、アルコールの多量摂取、癌などの重篤なからだの病気、慢性的な強い痛み、失業などによる経済的な困窮、幼少期の虐待体験、肉親(親族)の自殺など様々なものがあげられています。


これらの情報は、外から他者が把握できるものではありません。また、本人が気軽に他者に言える内容でもありません。つまり、これらを指標に自殺が差し迫っている人に手を差し伸べることは、実際は大変難しいと言えます。


 しかし、意味のある指標が全く無いわけではありません。比較的重篤なこころの病気やからだの病気をケアしている家族や周りの方が、知っていただけるとよい情報があります。


研究によると、睡眠問題と自殺には明らかな関係性が認められています。睡眠問題がある人は、ない人に比べ自殺の危険性が21.6倍も高いことが予測されています。


 もとの病状に加え、今までにない睡眠の悪化がみられた場合は、慎重に対応すべきと思われます。そのような場合は、主治医の先生に睡眠の変化について伝えましょう。
(ちなみに、こころとからだに何も問題が無い一般市民の方を対象とした『自殺予防のための睡眠問題のスクリーニング』は効果的ではないとの指摘がされています)


参考文献(著者のみの紹介とさせていただきます) 
小高真美、松本俊彦、竹島正、加我牧子ら
21:40 未分類

~自分を傷つけたくなったら②~

2017/12/15
 みなさん、こんにちは。
前回に引き続き、自傷行為について考えていきたいと思います。


 刃物などで自分の皮膚を傷つける行為を自傷行為と呼びます。これは、単純に死にたい気持ちからしているだけでなく、むしろ現状の辛さから逃れるためにしている場合が多いということを前回書きました。


 自傷行為をしている方は、本人では解決不能な重い心の負担を抱えている場合が多いと思います。


 友達や家族とうまくいかない。孤立している。偽りの仮面をつけて、表面的には楽しく生活をしている。けどとっても虚しい。他人に対して不信感が強く心をオープンにできない。このような気持ちを抱えている方が、ちょっとした失敗をしてつまずいてしまうとどうなるでしょうか。


 私はやっぱりダメなんだ。頼りたいけど本当の友人や相談できる人は誰もいない。孤独で空虚で空っぽでどうしようもなく辛い。

 こんな時に、自傷行為を気持ちの切り替えるスイッチとして使ってしまうことがあるかもしれません。


 辛い気持ちを吐き出せる相手や受け止めてくれる存在があれば、自傷行為に至らずにすむかもしれません。ただ、これは言うは易しです。もし、受け止めてくれた人が話を聞き続けることが辛くなって(重くなって)、突然切り上げてしまったら。単に用事があるから切り上げて去る場合だってあるでしょう。
 しかし、対応の仕方によっては、『やっぱりみんな見捨てるんだ』という誤解を招き、さらに状況が悪化するかもしれません。


 自傷行為は、興味本位や片手間に対応できるものではありません。専門的な対応が必要であり、多くの場合長期間を要します。早めの精神科への受診が必要だと思います。

                                                    参考文献 思春期のこころの病気 市川宏伸



13:55 未分類

~自分を傷つけたくなったら 1 ~

2017/11/03
みなさん、こんにちは。
今回は、自分で自分の身体を傷つけてしまうことについて、考えてみたいと思います。


 刃物などで自分の皮膚を傷つける。想像するだけでも痛いです。しかし、診察の場ではしばしば目にします。これは決して他人事ではありません。特殊な状況や特別な人でのみ起こることでは無いのです。


 自分で自分の身体を傷つけてしまう行為は自傷行為と呼ばれています。その中でも、利き手と反対側の腕や手首に刃物で傷をつける行為が最も多くみられます。リストカットといわれますが、自傷行為の中には人に見られない大腿部や腹部を傷つける例も少なくありません。


 自傷行為をする人の中には、死にたい気持ちがつよい人もいます。一方で現状のつらい気持ちをなんとかしたい、その一心から自傷行為に走ってしまっている方も多いように思います。


『自分の皮ふを切って赤い血をみるとスーッとする』『血をみるとつらく苦しい気持ちが切り替わる』とおっしゃる人もいました。ぽっかり大きく空いた空虚感・自分を際限なく責める気持ち・他者と比べどうしようなく劣っていると思ってしまう強い劣等感・・・つらく苦しい気持ちでいっぱいいっぱいになってしまい、どうすればいいか分からなくなった時、自傷行為が始まるようです。


 自傷行為は放っておけばおさまるものではありません。簡単には解決できない心の負担があるに違いありません。・・・2につづく・・・

参考文献 
思春期のこころの病気
市川宏伸
15:50 未分類

認知症とともにいきる ~その4~

2017/10/02
みなさんこんにちは。

前回、物忘れで苦しむお年寄りをもっと苦しめるものとして以下の場合があると伝えました。①ものの見方や捉え方が以前と比べ極端に変わってしまうことがある。②事実でないことを本気で信じてしまうことがある。③それらによって、最も身近で汗を流す介護者が追い詰められてしまうことがある。


事実でないことを、本気で信じてしまい、説明などで訂正ができない状態を『妄想』といいます。お年寄りの場合、妄想のなかでも『被害妄想』が非常に多いです。


その中でも一番多いのは『物盗られ妄想』でしょう。多くの場合「介護者が金品を盗んだ」と大騒ぎになります。一度であれば、周りがそれに左右されることはありません。しかし、何度もそのような騒ぎになると、周りは介護者を問いただし、時にきつく責めることもあると聞きます。


他には、「夫が浮気をしている」「妻が浮気をしている」というような『嫉妬妄想』も多くみられます。これについては、していない事を説明する事自体難しいため、周りが巻き込まれてしまい、良かれと思って関わっていた人も悪者にされてしまうことがあります。


これらの妄想への対処方法ですが、理路整然と理詰めで話しても多くの場合うまくいきません。むしろ、敵扱いされてしまい、より態度が頑なになってしまうかもしれません。ここは反論したい気持ちをぐっとこらえて、まず耳を傾けることが大事です。これによって信頼関係が芽生えてきます。ここで注意すべきなのは、否定や反論をしないわけですが、だからといっておっしゃることを全面的に肯定してもいけないということです。


また、妄想の対象となった方は関わりを減らした方が良いでしょ。根本的な解決方法ではないですが、他者を入ることで良くなることもあります。


上記の方法で良くなることは少なくありません。しかし、よくならなかった場合、早めに精神科専門医を受診し、認知症に伴う妄想を緩和する薬物療法を開始した方が良いでしょう。お年寄りは薬が効きやすいです。劇的に改善することも少なくありません。
昨今、介護に関わる事件が残念ながら頻発しています。その多くは、感情のこじれからきていると思います。どの人もみな良い人だったはずです。悲劇を防ぐためにも、早めに相談してください。


08:43 未分類
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